2016.6.14
IKTT カンボジア研修報告・お話し会
4月にカンボジアのクメール伝統織物研究所にて
糸紡ぎや染めの研修に行ってきました。
今日はその時の様子を、
写真や動画を交えて報告させて頂く会でした。
遠方から来て下さった方や、
とても近い志を持った方との新たな出会いもあり、
みなさまと意見を共有する貴重な時間となりました。
今回話題に上がった1つのテーマに
「働き方」がありました。
カンボジアでは
子育て、自炊、洗濯、織物
といったように生活の中で布作りが溶け込んでいるんです。
お昼寝したり、みんなでお話ししたり、
温かい雰囲気の中で、
日常の中で織物が作られて行く。
そのアットホームな日常の中で、
国王に奉納するような、上質で最高峰の生地が生み出されます。
私に取ってそれは、常識を覆されるようなできごとでした。
職人の作る、素晴らしい生地は
ストイックに日々研究を重ねた人だけが
作る物だと思っていたからです。
家庭や子育てとは無縁のようなイメージ。。。
でも伝統の森に行き、
それがとても狭い視野だったことに気付きました。
もっと日常の中で、ゆったり作られるものであってよい。
そこから最高峰の上質な、愛のこもった生地も生まれる。
そう思うと、
子育てしながら、ゆったりとした生活の中で
私達はもっと衣服の自給を高められるのではないかと思います。
石徹白洋品店の服たちも、
そうやって作られたものを
販売していきたいと思っています。
(杉下)
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石徹白洋品店
〒501-5231 岐阜県郡上市白鳥町石徹白65-18
TEL:0575-86-3360
© Itoshiro Yohinten.