5月がすべての始まり。
2019.5.12
今年も石徹白本店での営業がスタートしました。
毎年、私にとって、春の到来は5月。
ようやく、畑が始まり、
藍建てが始まり、
藍染が始まる。
すべてのスタートが5月なのです。
この4月からは、藍染の修行に来てくれている
奈美帆ちゃんに助けてもらって、藍建の準備も順調に進み、
今、2甕目までうまく建ち、
間も無く3甕目の仕込みが始まります。
また、4月からパターンや生産管理で活躍してくれている
裕美ちゃんのおかげで、石徹白に眠っていた型が
製品化を迎えつつあるのと同時に、
雑然としていたバックヤードが整いつつあります。
お産で里帰りしていた経理・事務全般を担ってくれていた
まりっぺも、可愛らしい赤ちゃんを連れて戻って来た。
また、様々な経緯を経て、
お隣の元「石徹白旅館」を使わせていただくことになり、
1棟はスタッフのシェアハウスに、そして
もう1棟はオフィス・ストックヤード・WSルームにするための
改装も始まっています。
新しいことがたくさんあってめまぐるしく、
これからどうなっていくのか、
それほど具体的な展望があるわけでもなく、
どちらかというと、やってくる波に乗って(飲まれて!?)
進んでいるような状況ですが、
大きな方向性は違ってはいないと心を強く持って、
歩んでいるつもりです。
3男、1歳7ヶ月にしてようやく数歩、歩き始めました。
彼は彼なりの成長の速度があって、
周りと比べると歩くのも遅いけれど
しっかりと言葉は理解していて、意思も明確で
彼独自の発展を遂げています。
何がいいとか、こちらの道が正しいとか、
もう、そういうことは示すことができない時代の中で、
自分や仲間を信じて、
こちらと思う道を進むプロセスこそが
生きることだと思い、
正解を仮置きして進むというよりは
その場その場で、
良きことと思うことを実現していき
それを積み重ねていくことしかないのかなあと思っています。
迷うこともたくさんあるし、
迷ったり悩んだりする時間すら
与えられない毎日ですが、
今、この時の、この場での、ご縁、出会いを大切にしながら
また、自分自身の心身もおざなりにすることなく
続けていければと思っています。
ありがたいことに、今のところ、藍の甕の中では
順調に微生物さんが働いてくれていて
素晴らしい藍色を見せてくれています。
私も、仲間と共に、
あらゆる力によって
藍色のような
キラキラとした虹色を含んだ
複合的な美しい輝きを表現していきたいと思うのです。
そんな石徹白洋品店を目指して。
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石徹白洋品店
〒501-5231 岐阜県郡上市白鳥町石徹白65-18
TEL:0575-86-3360
© Itoshiro Yohinten.