近くて遠い地、名古屋へ。
2019.11.26
とうとう、12月も目前。
冬の展示会の旅が始まります。
スタートは名古屋。
名古屋は、私にとって近くて遠い街です。
岐阜市で生まれて育った私は、
名古屋は電車で20分。
ですが、高校生までしか岐阜にいなかったので、
私の世界は、この後、関東方面に飛び、
名古屋は私にとって空白地帯です。
栄のどこどこのカフェとか、
大須のあのお店とか・・・
名古屋の大学に進学した高校の同級生は
よく知っていても、私は馴染みがない。
でも、やはり、石徹白へ来られる
名古屋の方も多く、
私自身、足を伸ばしていきたい場所です。
そんな名古屋のferme studioさんで
11月30日、12月1日と二日間の展示会を行います。
ferme studioさんは、実は、当店のホームページを
作ってくださっている、主には映像制作をされている
会社のスタジオで、社長さんは、うちのたつけを
愛用してくださっていて、嬉しい限りです。
とにかく、写真・映像での表現が素敵で
すぐに撮影やHP制作をお願いしてしまいましたが(もう何年前!?)、
本当に、ありがたく思っています。
スタジオは広々としたキッチン付きのスペースで、
暖かい陽だまりの中、のんびりと過ごすことのできる
気持ちのいい場所です。
一社駅から徒歩7分とほど近く、
住宅街の中で静かで穏やかな心持ちでいられます。
(写真は春の展示会の時のものです)
のんびりくつろいでいただきたいので、
石徹白洋品店のみんなが大好きな
郡上・白鳥にあるブーランジェリー・アツさんの
スイーツをお持ちします。
土曜日(30日)はカヌレを、
日曜日(1日)には、タルトを。
限定数販売いたしますので、
お楽しみに。
温かいお茶をお入れして
お待ちしております。
土曜日(30日)は13時から15時まで
石徹白洋品店の服作りについてお話します。
草木染め、藍染のこと、
石徹白の古い服のこと、
ここに住むおばあちゃんたちのこと、
そして、未来の話、
これからの森をつくること・・・。
ゆっくりと、お茶を片手に、交流しながら
お話できたら嬉しいです。
今、私の中でいろんなことが起こっています。
3男が2歳を過ぎ、
少し余裕ができて、
本当にやりたかったことがふつふつと現れてきました。
それは・・・
森をつくること。
森をつくることは、
ここに来た時から思い描いていたのですが
日常の生活に何もかも飲み込まれ、
身近な田畑や庭さえも整備する余裕もなく
(家の中さえも)
ここまでやってきましたが・・・
私は、隣のコウジさん(80歳)が
20代の時に木を植えて、育ててこられたように、
私に必要な木を植えて、森を作り、
その恵みによって、染めをしたり、
蚕を育てたりしたいと思うのです。
この考えのベースには、
カンボジアで森を作り上げた
森本喜久男さんの実践があります。
地雷が埋まっているような荒野を耕し、
そこに道を作り、木を植えて、
家を建てて、人が住み始めた。
幸い、ここには、すでに人が縄文時代から住み、
田畑もあって、信仰の場もある。
その上で、私はこうして暮らさせてもらっていて、
ここに、今、私が欲しいと思う木を植えたい。
それが、もしかしたら、子供やその次の世代に
つながる木になれば嬉しいなと思うのです。
栗、くるみ(すでにいっぱい生えている)、
桑、そしてりんごも!?
地元の方に相談したら、
「しゃーなもん(そんなこと)簡単じゃ」と
木を植える時期などを教えてくださいました。
とまあ、こんな、私の妄想も
お話させていただければ嬉しいと思います。
長くなりましたが・・・
近くて遠い名古屋の地へ。
週末、たくさんの方とお会いできることを
楽しみにしております。
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石徹白洋品店
〒501-5231 岐阜県郡上市白鳥町石徹白65-18
TEL:0575-86-3360
© Itoshiro Yohinten.