藍の2番刈りと秋の雲
2017.9.1
本当は、もう少し後まで待ちたかった
藍の2番刈りですが、
急に涼しくなって、花芽をつけ始める株があり、
私自身のお産の時期も近くなってきて、
少し焦って、9月1日より刈り取りを始めました。
今年は、一番刈りの頃、雨が少なくて
不調だった藍ですが、その後、梅雨明けから
雨が増えて、ぐんぐんと伸び、
2番葉の方が、圧倒的に元気です。
今日は、「郡上手しごと会議」の仲間もきてくれて
午前中いっぱい刈り取り、午後から葉っぱ叩きをして
乾燥を促しました。
およそ4畝の畑で、
1番刈りは20キロの乾燥葉を収穫しました。
藍の師匠の「200キロは必要」という言葉に
おののきながら(?)、でも、少しでも多くの藍を、
と仲間もたくさん育ててくれていて、励まされます。
今年は、お産があるので、無理ですが
なんとか来年にはすくもが仕込めるくらいの量が
作れるんじゃないか、と目論んでいます。
正直、お腹が大きくなって、動くのもしんどくて、
畑になかなか足を踏み入れられない時期が
続いたのですが、昨日くらいから体が楽になって
そうなると、心も軽くなって、
さあ、刈り取りだ!と思えるようになりました。
久しぶりに、鎌を持って、畑に入ると
とても清々しく、植物や土に触れると
心身ともに癒されていくようでした。
とはいえ、そこまで長時間はできないので
休み休み・・・
また、藍染もしなければならないので
いろんな仕事をしながら、
仲間に助けてもらいつつ、
1日を過ごしました。
疲れた体を休めていると、
夫が「雲がすごい」というので
重たい頭を持ち上げて空を仰ぐと・・・
いつの時代も、
誰もがため息をついただろう、
美しい羊雲が広がっていました。
どういう状況であろうと、
自然の大きさは変わりなく、
それが人を励まし続けてくれるんだろうな、と
その形の不思議さに、
空の広さに、
触れそうなふわふわな雲に
しばらく目を奪われていました。
刈り取りはまだあと半分残っていて、
乾燥作業も考えると
あと何日もかかると思いますが、
藍の色をいただくため、
少しずつ、無理せず、やっていきたいです。
いろんな年がある、
いろんな状況がある、
だから焦らずに、やりなさい。
師匠の言葉を心に、
今日も1日、藍とともに
暮らしていきたいと思います。
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