藍の試し染め、今年初。
2018.5.15
今年初めての藍建て。
5月6日に仕込んだ藍が、ついに建ちました。
2日間、4時間ごとに攪拌をし、
ふすまのおかゆをあげて、
灰汁上げをし、ついに、試し染め。
藍の状態はとてもよく、
もう染めて欲しい、とばかりの状態でした。
染め上げた瞬間、
染めている人にしか見えない
藍の深いグリーンが、
みるみるうちにたちあらわれました。
そのなんとも言えない奥深さ。
今年も、この色を見られるんだと、
感動をもらいました。
毎回思う、この不思議。
茶色い藍甕の中の液から、
緑が立ち出でて、
そして、それが藍色と移りゆく。
不思議な現象。心奪われる色。
ここでまた、数ヶ月、見られるのが
楽しみで仕方ありません。
昨年もそうでしたが、
試し染めの時の、藍の勢いの強いこと。
きりりと風を切るような
そんな凛とした色に、ただただ目を奪われます。
この色を目にすると、
いつも、感謝の気持ちでいっぱいになります。
土への感謝、
お天道様への感謝、
雨への感謝、
藍の葉っぱへの感謝、
私に藍を教えてくださるお師匠さんたちへの感謝、
そして、ともに動いてくれている仲間たちへの感謝。
藍色の奥に秘められた
キラキラとした虹色があります。
無数の色たちを見ます。
そのすべての色に、
敬意を抱きながら、
染めていきたいと思います。
今年も、ついに、藍染が始まります。
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石徹白洋品店
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© Itoshiro Yohinten.