草木染めの季節
2019.07.04
今、石徹白洋品店では毎日のように草木染めが進んでいます。
草木染めと藍染を中心にやってくれているのが
今年4月から来てくれたなみほちゃんと、
そして3年前のインターン以来、参加してくれているまりさんです。
まりさんは染め織りの教室に通っていることもあって
技術も知識も豊富です。
こういうタイプの素材の場合、こうしたらいい、という考えや
アイディアを出しつつやってくれています。
(ヒメジオンで染めているところです)
なみほちゃんは初心者ではありますが
バイタリティあふれる彼女は、周りの植物を
どんどん集めてくれて、どんどん進めてくれています。
二人の力+インターンの子の存在によって、
ありがたいことに、草木染めと藍染が
滞りなく進んでいます。
(ヒメジオンを刈り取りに。すごい量を抱えて採取してくれます!)
(数年前は私がちまちまと一人でやっていて、
その時の勢いとは全く違って、ありがたいばかりです!!)
さて、今の季節はもっぱらヒメジオンを染めています。
石徹白洋品店としては、周りにある植物で染めることを
モットーとしていまして、外からできるだけ買ってくるものを
少なくして、石徹白らしい色を出したいと思っています。
というのも、草木染めの染め材なんていろいろあって、
買ってくるなら、なんだって染められる。
紫とか赤とか、ピンクとか・・・・
でも、そういう決まった色ではなくて、
季節によって染められる色が違うのだから
それを楽しみたいと思ってやっています。
例えば、アカソという茎の赤い植物ですが
春先に染めると黄色。
7月~8月にかけて、茎の赤みが強くなっている時に
染めると、ピンクベージュ、あるいはもっと濃いエンジの
ような色が出ることも。
しかも、その植物が育っている土壌によっても
色が違ったりするのが、面白いのです!
うちの服は、1点ものが多くて、
同じものをたくさん作れないのですが
逆に、それがいいし、面白いです。
(作っている方も、そしてきっと選んでくださる方も
そう思ってくれるに違いない!?)
草木染めと一言でいっても様々です。
方法も染め材も。
ここでは石徹白の風土にあった形で、
しかも、ここにいる仲間が納得いく(気持ちのいい)方法で
染めていければなあと思い、日々模索しています。
私自身、なかなか現場に入れないことが
時折ジレンマでもありますが、
草刈り仕事の合間に(これは私の仕事!笑)
周りの植物を眺めながら、
これは何色に染まるかな~なんて
想像を膨らまして実験を積んでいきたいと思います。
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石徹白洋品店
〒501-5231 岐阜県郡上市白鳥町石徹白65-18
TEL:0575-86-3360
© Itoshiro Yohinten.