和紙を藍で染める
2017.9.25
先日、初めて、和紙を藍染しました。
美濃の手漉きの素晴らしい紙でした。
紙って、染められるの?って
最初は戸惑いましたが、
手漉きの紙で、とても丈夫なことと、
上からこんにゃくのりが塗ってあれば
大丈夫、ということで、
チャレンジしました。
(洗う前の藍の色は緑です。
洗うと藍色に変化していきます)
布と同じように、
甕の中に浸け染めし、
だけど、布のように
広げたりするのは最小限にして
なるべく紙を痛めないように、
気をつけながら・・・
とても気を使う作業です。
甕から上げた和紙を
洗うのも一苦労。
最初は弱いシャワーで流しましたが
シャワーの強さによって
和紙が破れてしまう感じがしたので
この後はプールで洗うことに。
試行錯誤の連続でした。
けれど、水の中で洗っている時の
藍染の和紙の美しさったら!
乾くと、パリッとしますが、
みずみずしく、輝きを放っていて、
目が離せない色でした。
和紙なので、乾くのも早くて、
4回ほど染め重ねてみました。
紙は紙なので、
丁寧に扱わないと、
やはり、穴が空いたりしてしまいます。
もっとうまいやり方があると思うので
精進していきたいです。
それにしても、藍で染めるのは
本当に楽しい。
藍甕の中を、覗いてみたい。
茶の液が、どうして緑になって、
それが、その後、藍色になるのは
なぜなのか。
科学的に解明されているかもしれないけど、
その瞬間を毎回目の当たりにするにつけ、
不思議さは増していきます。
美しければ美しく染められた時ほど、
不思議な気持ちでいっぱいです。
先人の積み重ねてきた知恵と技術を
こうしていただいて、
私は染めることができています。
これから、もっともっと
学びを深め、経験を積み上げていきたいです。
↑
石徹白洋品店
〒501-5231 岐阜県郡上市白鳥町石徹白65-18
TEL:0575-86-3360
© Itoshiro Yohinten.