研修を終えて
2019.9.12
先日研修も兼ねて、石徹白洋品店で1週間ほどお世話になりました、
杉下史歩と申します。今回は私の視点で感じたことを書かせていただきます。
振り返ると毎日が濃い日々で、
石徹白で寝泊まりしてお手伝いさせていただくことによって
知れること、体感できることがたくさんありました。
今まで、洋品店でおかいこさんから糸にし、生地になることや
藍染めや草木染めを体験させていただき、大枠を理解した気になっていました。
石徹白洋品店をお客さんと同じ視点・感覚で外からみることは多かったですが、
今回はスタッフとしてより内から細かい部分を知る機会が多かったなと思います。
洋品店での服はたくさんの人のバトンをつないで出来上がるけれど、
洋品店にそのバトンがきた時、どんな作業があるか詳しく知りませんでした。
例えば、生産管理・スケジュール調整・在庫確認・検品・タグ付け…
考え方をベースに細かいことまで勉強させていただけました。
滞在期間の前半では石徹白洋品店の染めの基礎となる部分を
教えてくださっている藍の師匠のもとへ
畑・工房を見させていただきました。
私たち以外にも師匠のもとへ、見たい、習いたい、とみなさん足を運び
どんな風にやっているのか、一緒に教えていただきました。
みなさんより良くするためにすごくオープンで、
お互いのやり方をシェアし合うことが自然と行われていて、
これはどの地域でもできることではないので、すごく素敵だなと思いました。
働いているスタッフのほとんどが、
洋品店以外にも自分でブランドをもっていたりと
たくさんの場で活動しながら働いています。
体調が悪かったらすぐに帰って休みます。
子供がいたらみんなで面倒を見ます。
困ったことがあったらまず伝えてみます。
固定概念や今までのやり方に縛られず、
どうしたらうまくいくか試して、無理のなく誰も苦しくないよう
働きやすい環境をみんなで作っているのは印象的でした。
滞在期間中には、染め工房や畑を見れたこと以外にも
子供たちの運動会にも行き、みんなで参加したりと
石徹白という地域を堪能できた日々でした。
仕事が終わった後も、シェアハウスでは
いろんな方からいただいた野菜で
みんなで料理し、たくさん話しながら食べるご飯。
山奥での豊かな暮らしは、すごく楽しかったです。
美味しいご飯を食べながら、
染めの話、服作りの話、各個人の活動の話、
石徹白へ来ることになった経緯、石徹白の話、
アパレル業界の話、今後の洋品店の話など、
分からないことや疑問に思ったことを
たくさん質問させていただけ、
ひとつひとつ分かりやすく教えてくださいました。
スタッフのみなさんとシェアハウスで多くの時間を過ごすことによって
すぐに聞けるタイミングがたくさんあり、
私にとってすごく貴重な時間でした。
今回の研修では、たくさんのことを知るたびに
石徹白洋品店に関われることが幸せだなと感じました。
もっと携わりたい、ここの役に立ちたいと、強く思いました。
また近々戻ってきます!
(杉下史歩)
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石徹白洋品店
〒501-5231 岐阜県郡上市白鳥町石徹白65-18
TEL:0575-86-3360
© Itoshiro Yohinten.