石徹白洋品店のビジョンとは(1)
2019.7.9
夏場、石徹白にはたくさんの人が訪れます。
それは、お客さんももちろんですが、
インターンや、夏だけのアルバイト、
短期間のアルバイトの仲間たち・・・
冬はとても静かですが
夏場は本当に賑やかです。
みんな個性的で楽しい人たちで、
私は、こんな素敵な仲間たちと
仕事ができて、とっても嬉しいな、幸せだなあと思うのです。
そもそも、石徹白洋品店を始めた頃は、
一人で細々と、子供を見ながら
なんとなくやっていければいいかなと思っていました。
それが、今や仲間が増えてきたわけですが、
大きくしよう、とか、
たくさん売ろう、とか、
とにかく頑張ろう!と力を入れてきたわけではなく、
楽しい大好きな、尊敬できる仲間と仕事をしたい、と
思って、そういう人たちがここで働きたいと
言ってくれるので、ありがたく、そうできるような
体制を整えてきた、という感じです。
本当なら、大きな計画があっての今かもしれませんが、
振り返ると、必ずしもそうではなくて、
成り行き任せのところが多かったように思います。
そうとはいえ、今は、もうちょっと先のことを考えています。
私の心の師匠、カンボジアで伝統的な織物を
復刻させて、織物の村を作り上げた
故・森本喜久男さんは、私が学生時代の頃から
カンボジアに通い、いろいろと話を聞かせてもらっていましたが、
「短期・中長期計画を立てると、
その通りになるよ、僕は、だいたい5年をスパンに作っている。
この伝統の森も、こんなスケッチから始まったんだよ」
そう言って、貴重な手書きのノートを見せてくださいました。
確かに、全く何もない(というか、地雷が埋まっているかもしれない)
荒野に掘建小屋が1つあるだけの土地を見せてもらいましたが、
1年後、2年後、3年後、訪れると
建物が少しずつ増え、
そこに住むスタッフも増えて、
できる布のクオリティも上がり・・・
お客さんも来るようになって、ゲストハウスもできて・・・
と、森本さんのスケッチの通りに
物事が進んでいったのです。
私は毎年訪れるごとに驚きはしましたが、
森本さんの言ったように、
計画を立てると、その通りになる、
というのを目の当たりにし、多くのことを学ばせていただきました。
そんな経験があったにもかかわらず、
2012年に石徹白洋品店を始めてから、
妊娠・出産・育児を3クール続けて、
その間は、もう、日々格闘。
初めての育児にわからないことだらで、
5年後どころか、1日先のことも見通しがつかず、
一瞬一瞬が暗闇、ということも多々ありました。
それが、ここに来て、三男の卒乳、
そして、早朝や夜の時間も
少しだけ自由に使えるようになって
(夜泣きがなんとなく落ち着いて)
やっとやっと、少し先のことを
考える心の余裕ができてきたのが、現状です。
(ここまでの6年、とっても長かった・・・人生のすべてが
子育てで過ぎていくと、ここ数年は思い込んでいました)
石徹白洋品店として目指していきたいこと、
この先のビジョンを明確にして
言葉にして、
それを仲間に伝えていく、ということを
今、しているところです。
言葉にすることはとても大切で、
これまで、頭の中に、ぼんやりあったし、
先のことを具体的に考えられなくても
方向性はこっちだ、ということはありはしたけど、
仲間に伝える上で、自分自身の頭の中を整理するためにも
私には「言葉」が必要だったのです。
ビジョンを描いて、それを伝える。
その大切さ、今、石徹白洋品店に、私に、
必要であると教えてくれたのは、
学生時代の先輩である、
マザーハウスの副社長をしている山崎さんと、
そして、今回、短期アルバイトで
石徹白に来てくれた、数年来の同志の
矢沢由紀子さんです。
山崎さんは、マザーハウスという
今や大きな会社の副社長さんですが、
学生時代に、喧々諤々と様々な議論をしながら、
学んできた先輩で、私が悩んだ時にいろんな相談に乗ってくださり
励ましてくださいます。
マザーハウスにおいて、具体的に0から
あらゆることを実践してきた方なので、
ものすごく具体的なアドバイスをしてくださり
(さらに、火付け役もしてくださり、笑)
本当にありがたい限りでいつも感謝でいっぱいです!
矢沢さんは、豊田市で実施されている豊森なりわい塾の
1期生で、私が豊森の事務局をやっていた頃からの同志であり、
カンボジアの森本さんのところを訪れたこともあり、
大きな方向性を共有している仲間の一人です。
同じタイミングで、二人の、信頼し尊敬する人と
そういう話をしていたことから、
ああ、まだ私は、それを怠っていたんだな、
足りなかったんだな、ということに気づき、
仲間とともに、思いを共有することの大切さを
再認識しました。
そのために、まずは頭の中の整理。
私は何がしたいのか。
石徹白洋品店という組織として
どういう方向性を目指していきたいのか・・・
それを具体的に突き詰めて、
言葉で表し、
それをどうやって実現していくのか、
計画に落とし込んでいく。
幸いにも、夫の彰秀さんは
私の大きな方向性を共有してくれている上に、
コンサルタントの経験もあり
具体的な数字も見てくれるので、
本当にありがたくて、
彼と一緒なら、私のとりとめない夢も
実現できるのではないかと思っています。
と・・・
前置きが長くなりましたが・・・
私の、石徹白洋品店のビジョンは、
次のブログできちんとお伝えできればなあと思っています。
(まだまだ整理不足で・・・)
長々と読んでくださって、ありがとうございます!
ぜひ続編もご一読ください!
↑
石徹白洋品店
〒501-5231 岐阜県郡上市白鳥町石徹白65-18
TEL:0575-86-3360
© Itoshiro Yohinten.