初めてのすくもの仕込み
2018.10.3
先日、初めてすくもを仕込みました。
いつか、自分たちで栽培した藍の葉っぱで
すくもを仕込んで郡上の色を出したい、と
思ってきました。
それが、叶う。かもしれない。
3年間かけて、郡上手しごと会議の仲間とともに
栽培して、集めて来た乾燥葉は、180キロ近くになっていました。
すくも部屋に保管してあったものを
お天気がいい日に広げて、確認して・・・
すると、虫がいっぱい住んでいた!!!涙
それを取り除いたり(師匠曰く、取り除かなくても大丈夫)、
悪くなった部分を除去したりして、
ようやく10月3日、秋晴れの日に、
藍染職人の皆藤さんに来ていただいて
仕込み作業をしました。
(ありがとうございます!!!)
葉っぱを山積みにして、
それに水を打って、切り返して、
温度を見て、タイミングを計らって・・・
を1ヶ月から3ヶ月続けると、
藍の葉っぱの体積が少なくなって
堆肥化して、すくもになる・・・そうです。
書いてみるととても簡単に聞こえますが、
初めての私にとっては、試行錯誤、
わからないことだらけで、
仕込んでから、毎日、皆藤さんと電話で話しながら
様子を伺っているところです。
部屋を囲むように、
断熱として、米の籾殻を詰めて、
その上から、むしろを囲んで、
葉っぱをおきました。
とにかくあったかくする。
葉っぱたちが持つエネルギー、熱を
外に逃してしまわないようにして、
60度くらいの温度を保ち続ける努力をするのが
大切だそうです。
毎日温度を図ると、今、50度弱でまだ少し
温度が上がりきらない状態で、
昨日、切り返し作業をして、酸素を入れました。
裸足で、素手でやります。
そうすると、葉っぱの山があったかくて、
水を打っただけなのに、こんなに熱を発しているなんて、
と、びっくりしました。
ぬくもりがあるのがなんだか嬉しくて、
生きている、藍の葉っぱは生き物だと、
改めて感じたのです。
この作業、状況を見ながら
できれば3ヶ月、続けられるように・・・
どうかどうか、きちんとすくもが
完成しますように。お祈りする気持ちで
毎日すくも部屋に足を運んでいます。
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