インターンの二人と染め作業
2017.6.9
インターンにきてくださっているお二人、
美濃からまりさん、東京からみえさんと
染め作業をしました。
染める前は、とにかく灰汁で精錬精錬・・・
染まりやすいように事前処理をします。
そして、ようやく染められるようになった
第1の藍さんで、先日は糸を3カセ染めました。
なるべく、むらにならないよう
しっかりと糸に染め液を浸透させ
ゆっくりと静かに回していきます。
だいたい5分くらい浸透させた後
絞ります。
絞ると、その色は・・・
何とも言えない深い緑!
これが空気に晒すと
藍色に成るので不思議です。
液から出した瞬間の色が
とても好きです。
エメラルドグリーン?
深い澄んだ川底の色?
お二人がいてくれるからこそ、
私は何とか前に進めているように
思っています。
染めは、黙々と
一人でもできるけど、
やっぱり仲間がいた方が心強いし
何より愉しい。
藍のことでわからないことや
不安なことは、
教えてくださる皆藤さんに
すぐに連絡しちゃうけど
その前に、みんなで共有して
その理由を考え、
自分たちなりの答えを見つける。
そんな毎日です。
藍で染める時間はあっという間。
それ以外のお世話の時間、
葉っぱの栽培からすくも作りの
時間とエネルギーの方が
圧倒的に大きい。
そこを経て、乗り越えていくからこその
藍の美しさを、より深く感じるのです。
何が美しいのか、
何が魅力的なのか。
私は、石徹白のあるおばあちゃんの
指が曲がって節がゴツゴツの
たくましい手が好きだけど
その手になるまでの、
苦労とともに、
いろんな喜びや、愉しみを
話してくださる、そんな笑顔が
一番綺麗だと思うのです。
藍の藍色が出た瞬間、
不思議と、そのおばあちゃんが
思い浮かびました。
私もそんなおばあちゃんになれるかな。
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石徹白洋品店
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© Itoshiro Yohinten.