ともに生み出し、体感する場を
2018.7.4
梅雨なのか、台風なのか。
雨がたくさん降りますね。
そして今年は湿気が多い気がします。
いつもは爽やかな石徹白ですが
ジメジメした日が続いています。
それなのに・・・畑の藍の成長は思わしくなくて
気ばかり焦ります。
無理しなくていいよお、と畑に言ってもらってるような
そんな気持ちになります。(勝手な解釈。。。)
さて、今年は、石徹白洋品店では、ワークショップを
たくさん開催しています。
藍染、草木染め、去年に引き続いて、糸づくり学校。
あれもこれも・・・やりたいことは
まずやってみよう、という気持ちで
企画しております。
その中でわかったのが、いくつかあります。
まず、ワークショップでの出会い、
ご縁が、かけがえのないものだということ。
たつけ作りの合宿型WSでもそれを痛感しましたが、
ここで出会って、そして繋がっていくのは、
本当に奇跡的なことで、
けれども、きっと出会った人たちとのご縁は
必然で、このあとも、深く濃く継続して
つながりを持ち続けることがあります。
石徹白って山奥で
ここで新しくひとと出会うって
なかなかないと思っていたのに、
むしろ、街に住んでいた時よりも
思いを共有できる人たちに
たくさん出会うことができて、常に刺激をもらっています。
それはなんだか逆説的な感じがするけれど、
むしろ、こういう場所だから、というのが大きい。
小さく狭い入り口かもしれないけれど、
その分、濃い関係性が築けるような、
そんな場になっているように思います。
そして、皆で手を動かして、
体全体(六感で)学ぶということ。
この大自然の中で、
その恵みを体いっぱいにいただいて、
時には汗をかきながら、
息を切らしながら、
仲間とともに体を動かして
ものを作ること自体によって
体感として得たものというのは
かけがえのない身体経験になります。
それは、私からしたら、
子供の頃に味わった原体験のようなものに
なることもあって、
藍染の布を洗いに川に行き、
その水がいかに冷たいかとか、
かがんで作業をした時に
ふと見上げた空がこんなにも綺麗だったとか、
汗をかいた後に飲んだ水が
本当に美味しかったとか、
もう、大したことのないことばかりかもしれないけれど、
この場所で、ふとした時に得られる
体全体の感覚が、後に残って、体にしみついて
ふとした時に、その光景を思い出す、
そんな瞬間が多くあります。
そういう経験の時に
隣にいる仲間と、言葉なくても
何か共有できている気がして、
なんだか暖かい気持ちになるのは
私だけなのかな。
こころ強いというかなんというか。
私は、ワークショップは、
その体験自体を経験してもらって
学びを得てもらうことが大事と思って
やってきたのだけど、
実はそういったことだけじゃなくて、
出会い、ご縁、そして、場を共有していくことが
意図していたことではなかったけれど、
かけがえのないことなんだなあと
強く感じるようになりました。
それくらい、その日のお天気だったり、
参加者のみなさんの組み合わせだったりで、
場の雰囲気は違っていて、
それぞれに、魅力的なWSになっていくのが
偶発的で面白くて、
これはやめられないなあ、なんて
思っています。笑
あの時、
この人と出会わなかったら
今の私はない・・・
というようなことって
本当に多くて、
その出会うタイミングとかって
神様の計らいと思えるくらい
ふさわしいものだったりします。
全ては図られたものなのか、
全ては偶然なのか。
テレビドラマより、小説より、
実際の人生は「奇なり」と実感し、
きっと、ここでの出会いも
そういうものに溢れている。
化学反応がどんどん起きる、
そんな場になっていくといいなあ、
なんて、日々思いながら
いろんな企画を立てています。
この夏も、ぜひ石徹白においでください。
お待ちしております。
**現在参加者募集中のワークショップ**
藍染ワークショップ
7月14日(土)、7月19日(木)、8月7日(火)、8月11日(土)
11:00〜15:00
当店の行っている染めを体験していただきます。
藍染は、灰汁発酵建ての藍甕で実際に染め、
お天気がよければ、川で染めたものを洗います。
お好みで絞りをつけて、染めることも可能です。
お子様連れでもご参加いただけます。
定員:各回6名
料金:5000円(+染めるもの;靴下・バンダナ・スカーフいずれかを選んでいただきます)
たつけの藍染ワークショップ
7月18日(水)、7月21日(土)、8月9日(木)
11:00〜15:00
石徹白に伝わるノラギズボン「たつけ」を藍染します。
ご自身に合うサイズのリネン100%のたつけを、
ご自身の手で、藍甕で染め上げます。
藍は、すくもから、灰汁で建てた自然の色。
たつけは、和裁の技術の集大成ともいえる服。
日本の伝統文化の素晴らしさを肌で感じ、体験し、
そして、お持ち帰りいただいたたつけを
ご活用いただけたらと思います。
参加費:25,000円(染代+パンツ(たつけ)代金)
定員:4名 内容:染めるとともに、藍染についてのお話もいたします。
持ち物:汚れてもいい服装、お昼ご飯(こちらで別料金でご用意することもできます)
*ご参加はメールなどから事前にお申し込みください
info@itoshiro.org 0575-86-3360
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石徹白洋品店
〒501-5231 岐阜県郡上市白鳥町石徹白65-18
TEL:0575-86-3360
© Itoshiro Yohinten.