この頃のワークショップなど
昨日は、藍甕の4つ目を仕込みました。
仕込み自体はだいたい慣れてきて、
なんとなく、藍の気持ち(?)が
わかるようになってきました。
しかし、仕込みはスタート。
これからが長き道のりの始まりです。
藍が建つまでの攪拌やPH管理、
そして建ってくれてからの
日々の染め作業やお世話・・・
まさに生き物を飼っているかのような
気分になります。
それでも、それだけの心と力をかけるだけ、
藍染めは大きなやりがいがあります。
染まって移りゆく色の美しさを見ることができるのは
他の草木染めにはない醍醐味。
誰がどのように、この方法を編み出したんだろう。
たつけの作り方、裁断の斬新さ・素晴らしさもそうだけど、
きっと、長い長い歴史の中で、様々な試行錯誤が
繰り返され、今、一番時代にフィットした形で
残されてきて、それを、私たちがさらによりよくしようと
努力をして、積み重ねているんだと思います。
だから、過去に、歴史に、先人に学ぶことが大きく、
その上にしか、私は、今のことをできないんだろうなあと
偉大なる時間の流れを感じるのです。
石徹白は、水が豊かなので
お天気がよければ、最後の洗いは
川でやっています。
川のほとりで、冷たい水に触れながら
綺麗に青く染まった布を眺めるのは
とても気持ちいい。
藍染も、草木染めも
今、この方法でやっていけるのは、
水が美しく豊富な土地だから。
白山中居神社の神様、
菊理姫の命は、水分神(みくまりがみ)と言われます。
水を分ける神様。
白山からの雪解け水が川となり、
人々を潤しています。
まさに私たちも、神様から分けていただいた水で
こうしてものづくりができていることをありがたく感じます。
蛇口をひねれば出てくる水ではなくて、
山とつながり、街へ流れていく水を使わせてもらって
生きているということが、
子供達にも実感としてわかってもらえるような、
そんな環境に感謝しています。
今年から、地域外での展示会も
多くやっていきますが、
ここ、石徹白でしか感じられないことを
この石徹白で体験しながら、
お伝えできる機会も増やしていければと
夏場はワークショップを開催していきますので
ご参加いただけたら幸いです。
さあ、今日はたつけ染めのワークショップ。
4つ目の甕の様子が気になりますが、
他の甕たちがそれぞれに元気なので、
きっと綺麗に染まる1日になるでしょう。
今日の出会いも楽しみです。
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石徹白洋品店
〒501-5231 岐阜県郡上市白鳥町石徹白65-18
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© Itoshiro Yohinten.