あたたかな冬服を作っています
2017.9.20
昨シーズンから始まった
石徹白洋品店の冬服。
それまでは、リネンやコットンの
夏向けのものが中心でしたが、
ウールや冬向きの手織りコットンなどを
とり入れたパンツ「たつけ」「はかま」、
そして直線断ちのワンピやコートを
製作しています。
(ウール100%の直線断ちワンピース)
デザイナーの仁美ちゃんが去年9月に
合流してくれてからのウール素材での
展開だったのですが、
正直、私自身、ウールをそれまで
扱ったことがほぼ皆無だったので、
どうやって生地を選んでいけばいいか
わからなかったし、
実際にウールの服の扱い方がわからなかった。
尾州の毛織り物に詳しい人に
いろいろと教えてもらう中で、
国産ウール生地の魅力をより強く感じ、
取り入れることにしました。
(マチギたつけ ウール100%)
特に、尾州の産地では、メンズスーツなど
かっちりとしたウールの生地を得意としていて
打ち込みがしっかりとして生地の耐久性が
約束されていること。
そして、それは、技術の高い職人さんによって
初めて実現され、様々な試行錯誤の中で
あらゆる生地の表現が試みられていること。
実際に、フォーマルなものから、
ファンシーでポップな生地まで
バリエーションもものすごい。
私たちが実際に使わせてもらうのは、
とにかく肌触りが良くて、気持ちの良い
暖かな生地が中心ですが、
これだけ様々な挑戦の中で
生み出された数々の生地があるのだ!
というのを
見せてもらっていると、
今後の可能性も感じられ、
よりワクワクしながら
ものづくりに励むことができます。
(マチギはかま コットンウール)
郡上は冬はとても寒いところ。
ウール素材のものを一度身につけたら
手放せなくなってきます。
そう、ウールは、獣毛なので
どうしても、普通のお洗濯では縮みます。
けれど、動物の毛なので、自浄作用があって、
ガンガンお洗濯する必要はなく、
匂いが気になったら、洗わずに干しておいて、
シーズンの1〜2回、ウール用洗剤で手洗いするか
クリーニングに出すというくらいの
お手入れがちょうど良いと聞きました。
どの素材でも感じることですが、
今や私たちは、漂白剤の入った
合成洗剤で、
かつ、水をバシャバシャと使いまくって
毎日毎日お洗濯することに
慣れすぎているのだなあ、と思います。
これでは、服たちがかわいそう・・・と
作る側になって
初めて気がつきました。
草木染めのものだって、
熱を使って煮出して、
時間をかけて服を染め重ねても、
使う側が、漂白剤で毎日洗ったら
当然、色落ちします・・・
(化学染めでも当然色褪せする・・・)
服を作るだけではなく、
服に対するスタンスについても、
お伝えしていけたらなあと
思っています。
身の回りすべてのものに
愛着を持って、
丁寧に使うことができたら
作る人も、
使う人も
もっと幸せになるように思うのです。
(夫のたつけに継当てをした)
豊かな気持ちになれる、
そんなもの作りを目指して。
<冬服リリースについて>
・11/23-12/3 「冬の服展」
@郡上八幡 糸カフェ
・12月 「冬の服展」@戸塚(神奈川県)
*詳細は検討中
・11月 ネットショップにて販売開始予定
いずれも、詳細が決まり次第、
お知らせいたします。
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石徹白洋品店
〒501-5231 岐阜県郡上市白鳥町石徹白65-18
TEL:0575-86-3360
© Itoshiro Yohinten.